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……ん、眩しい…………


「……ん、よーへいくん?」


知らない間に寝ちゃったのかな……。
まだ頭が覚醒してない。多分男の人のシルエット。


「ごめんだけど、違う。俺、庵。」


……ん?

……え……。庵くんっ……⁈

一気に目が覚めて目をこする。
彼を見ると確かに庵くんで……は、恥ずかしい。


「あ、あの……っ、ごめんなさい」

「別に」

あぁ……会話終わっちゃった。気まづいなぁ……。
でも私って庵くんに嫌われてるんだよね。庵くんのほうが気まづいか……。


「 ……別に、今は嫌いじゃない。」

「今は……」

「……俺、陽愛はいい奴だと思ったんだよ。だって、体張って守れてさ自分が死ぬかもしれないのに……そういうのって、本当に大切だと思ってなきゃできないから。」