ホワイトボードに書かれてある席順の通り、二年二組の場所に座る。
見知った人も周りにいなくて、正直居心地が悪い。
早く始まらないかな。
少し経って村田くんが来て、隣の席に座った。
同じクラスなのに挨拶もしないの、変だよね…。
そう思って、意を決して話しかける。
「村田くん、だよね。よろしく、去年は何組だったの?」
「よろしく。去年は六組だったんだ、杉野は一組だろ?」
あ、意外と話してくれるかも。
それより私のことを知ってたのが驚き。
「そうだけど、よく知ってたね」
「仲良い奴が一組にいたからよくそっちに行ってたんだよ」
なるほど。私は部活にも入ってないから交友関係狭いんだよね。



