それから、何気ないやり取りが毎日続くようになった。
何時間置きの頻度だったけど、続けてくれていること自体が嬉しかった。
だけど階段や、特別教室までの廊下を歩くときには先輩の姿を探してしまうし。
あんなに嫌だった委員会の仕事も、もしかしたら先輩が来てくれるかもしれないと思うと、張り切って頑張れた。
まあそんなこと一度も無かったんだけど。
仕舞いには涼子に挙動不審さを笑われてしまう程に私は先輩のことを探していた。
村田くんもあれから急な当番の欠席はしなくて、良いことなんだけど、ちょっとくらいサボって欲しいとか思ってしまう。



