先輩、私だけに赤く染まって


私をおかしくさせるのはいつだって先輩だ。


「…してください」


いくら閉館時間だとは言ってもここは学校で、誰かが来る可能性は充分にある。


先生が見回りに来るかもしれない。


それでももう後には引けなかった。


先輩が悪いんだ、あんな変なこと言うから。


カウンターに並んで二人で座って、ゆっくりと顔を近づける。


一瞬だけ唇を触れ合わせると、離れた顔が赤く染まっているのが見えた。


きっと私も同じくらいか、それ以上に赤くなっているだろう。


それが無性に幸せに感じて、私たちは目を合わせて笑い合った。


図書室から始まった私たちの恋。


先輩は私に沢山の新しい感情をくれた。