先輩、私だけに赤く染まって


それでも恥ずかしそうに嫌がる先輩が見たくてまたこんなことをしてしまう。


今回もきっとすぐに返してって言ってくるんだろうなと思っていたのに、先輩の反応は予想外のものだった。


「いいよ別に、杉野さんにならいくらでも見られたって」


意地悪な顔をして、頬杖をつきながら私の顔をジッと見る。


先に顔を逸らしたのは、先輩の挑発にまんまと乗ってしまった私だった。


だって先輩がこんなこと言うなんて、完全に不意打ち。


「そ、そういえばメガネしたままキスってし辛いですよね」


は?何を言っているんだ私は。


口に出してからなんて大胆なことを言ったんだと焦ってももう遅い。


「な、に言ってんの」