「好き…、好きです、先輩…」


どれだけ心の中で先輩を悪く言っても、この気持ちだけは消えてくれない。


熱い想いに溶かされた心は元に戻ってはくれないのだ。


私は涙を落としながら、暗くなっていく街並みに溶け込むようにゆっくりと歩いた。