夕食、家族団欒の時間を過ごして、お風呂。
璃叶と2人でのんびり湯船に浸かって、お風呂上がってからは髪の毛乾かし合いっこして。


時計を見たら9時42分。
……やばい、怒られる。


約束事だからなぁ……。
瀬那誰に対しても容赦ないから……。


私は慌てて部屋に入ってパソコンを立ち上げる。
スカイプで既に不在が一件。瀬那から。


「ご、ごめん瀬那」


通話を始めて第一声。
どもりまくりビビりまくりの私の声。


「……遅い」
「すみません」


やばーい、不機嫌だー……。


「何してたん?」


たまに出る関西弁。
瀬那パパが関西の人だから瀬那はそれも聞いてて。
気を抜いたり、感情的になったりするとたまに顔を出す。
今回はきっと後者……こわぁい……。


「璃叶とお風呂に……」
「ふぅん。……まぁいいや、話し始めていい?」
「うん」


あっ、嬉しい。
カミナリ落ちなかった。