「瀬那、今日1人で寝てもらっていい?」
「なんで?」


再度シャワーを済ませた後、鏡の前で私が髪を乾かしながらそんな話をすると、瀬那は不機嫌に私の手からドライヤーを奪い取った。
代わりに乾かしてくれてるけど。


「いちゃついた後で1人で寝ろって酷だな」
「作業終わってないんだよね」
「何、まだインスト終わってねーの?」
「んーん、他のこと。企画に使う質問とか、買い出しとかのリストとか作んないといけないし」


明日しかないのに買い出し行ってない地獄を感じつつ部屋を出ようと、とりあえず着圧ソックスを着用。


「俺も手伝う」
「いーよ、眠いでしょ?」
「いや、お前も一緒だろ」


つかなんならお前の方が絶対疲れてるからな?とドライヤーを止める瀬那。
当たり前だろ、酷なのはどっちだ。
言わないけど、言わないけどさ。
いや、エグすぎなんだよね。やることが。
久々に潰されたわ。


まぁなんだかんだ優しい瀬那は一緒に作業部屋までついて来てくれて、作業を手伝ってくれるわけなんだけど。