言われた通りに目を瞑って、少し上を向く。
いつもなら厚底の靴を履いて少し瀬那に顔が近いんだけど、今日はスニーカー。身長差20センチ。
キャップのツバで顔が見えないくらい。
目の下のあたりに瀬那の指が触れる感覚。
「とれた」
「ありがとう」
「なんか今日背低い」
ポンっ、と私の頭の上に手を置く瀬那。
不思議そうに何度もポンポンしてくる。
……彼氏か。
「スニーカーだもん。元はこんなだよ、私」
「久々に盛ってない身長見たわ。深優とそんな変わんねーのな」
「いやいや、深優より10センチ高いよ」
「あれ、深優ってそんなチビだっけ?」
「150ないもん」
「それであの声量なんだからキモいよな」
「貶してるようで褒めてるね」
瀬那の手が頭からほっぺたに向かっていってムギュッと引っ張られた。
「……」
「顔怖いけど」
怖くねーよ、と呟いて嫌な顔をされる。
いつもなら厚底の靴を履いて少し瀬那に顔が近いんだけど、今日はスニーカー。身長差20センチ。
キャップのツバで顔が見えないくらい。
目の下のあたりに瀬那の指が触れる感覚。
「とれた」
「ありがとう」
「なんか今日背低い」
ポンっ、と私の頭の上に手を置く瀬那。
不思議そうに何度もポンポンしてくる。
……彼氏か。
「スニーカーだもん。元はこんなだよ、私」
「久々に盛ってない身長見たわ。深優とそんな変わんねーのな」
「いやいや、深優より10センチ高いよ」
「あれ、深優ってそんなチビだっけ?」
「150ないもん」
「それであの声量なんだからキモいよな」
「貶してるようで褒めてるね」
瀬那の手が頭からほっぺたに向かっていってムギュッと引っ張られた。
「……」
「顔怖いけど」
怖くねーよ、と呟いて嫌な顔をされる。

