「おつかれ」
「お疲れ様」


瀬那はいつも通りベッドに座ってスマホをいじっている。エゴサでもかけてるのかな。


「声素敵だねって言ってもらえた」


瀬那の隣に腰掛けてじっと瀬那を見つめる。
ふっと笑って、スマホを置いた。


「当たり前だろ。俺が認めてんだから」
「なんでそんな自信満々なの?」
「瑠南のこと誰よりも一番わかってるつもりだから。自分のこと大好きな目立ちたがり屋の瑠南のことめっちゃ好きだから」
「……ナルシみたいな言い方しないで?」


瀬那はその通りだろ、なんで言って笑うと私をベッドに押し倒す。


「は?」
「いや、一区切りついたし。
俺も我慢してたし」
「いやいやいや、疲れてないの?」
「体力的には全然。俺が大丈夫だから瑠南も大丈夫だろ」
「いや、そりゃ。体力的にはそうかもだけどさ……」