帰りの車の中、ネオンに光る都会の街並みは目がチカチカする。


「瑠南」


他の3人はもう寝てしまっていて起きているのは私と瀬那と、運転手のなすちゃんだけ。
3人分の寝息が聞こえる。


「ん?」


隣に座る瀬那をチラリと見る。
疲れた表情の瀬那も私のことを横目に見ていた。


「夜って仕事すんの?」
「……多分、頭働かないだろうから、課題の方するかな」
「あ……頭働かない割には勉強はすんのな」
「瀬那もする?私一応最低受講数はこなしたんだけど」
「俺全然だわ……」


ふわぁっとあくびをしながら私をじっと見つめて、俺も勉強するわ、と呟いた。


……それからも、ようもなくじっと見つめられる。


「……何?」
「いや……なんか、ほんとに久々だったなって思って」
「まぁ、そりゃね」
「懐かしかったって言うか……」