本当に30分、どころか50分くらいずっと、私の隣で画面を見続けてた。


「んっと、終わった」
「るなち〜っ」


ぎゅうっと抱きついてくる深優。
可愛いからそのまま抱き上げて、ベッドの上に座らせる。


「るなちって見た目によらず力持ちだよね。
深優、るなちと体重そんな変わんないよ?」
「筋トレだけはしてるからね。そこがいちばんの取り柄だと思ってる」
「してる割には筋肉つかないよね。深優より腕細いもん」


私の二の腕をむにむにと揉む。


「最近さ、快斗が歌い手の女の子とめちゃくちゃ絡むようになってね?
いやまぁ、昔から絡んでたのは知ってたんだけど……」


恋する乙女の顔だ。
少し頬を染めたまま、ムッとした顔。
足をパタパタ揺らしながら、挙げ句泣き始める。


「泣かないの。なんにしたって快斗が好きなのは深優じゃん」
「そうだけど〜……」