筋肉増やそうと思っても筋肉付き辛い体質だから、体重全く増えないんだけどね。


私は瀬那が座っていたところに座って、SNSを確認する。


『瑠南〜生きてる〜?』
『深優と撮影なう』
『琉星に盛れを全吸収された』


居残り勢の3人がいつも通りSNSを動かしているのに対し、私も瀬那も移動中に眺めるだけで何も投稿しなかったから。


ちらっとエゴサしたら、『え、るなち死んだ?』『瀬那くんまた息してない』とそればっかりだった。


私は『お仕事してきた!あとで瀬那のアカウント、期待してて』と適当なことを言って投稿。
本当に適当。
あとで写真撮ろ。


「瑠南」
「んー?もう出たの?」
「出た。化粧水借りていい?持ってくんの忘れた」
「ん、キャリーケースに入れてあるから明後日いいよ。ピンクのポーチね」
「見ちゃいけないもんとか、中で荒れてたりしない?」
「しないよ、安心して?」


私はそういってからようやくスマホから瀬那に視線を移す。
Tシャツにジャージ。