「んー……しんど」
「おつかれさま。マッサージいる?」
「いいよ、瑠南も疲れてるだろ」


背伸びをしながらふぁ……と声を出してあくびをする。


ここはホテル。大丈夫、ちゃんと健全なとこ。
瀬那との泊まりのお仕事だったから、2人部屋。
流石に1人1部屋もらえるほど大手になってないし、もしそうなったとしてもお部屋のランク下がって過ごし辛いから。


それに。


「先風呂入っていいよ」
「ありがと」


人の気配があった方が眠りやすくて、少しだけありがたかったり。


私はいつも通りマイペースにお風呂に入って備え付けのバスローブ……はやめて普通に持ってきたパーカーに着替えた。


半袖の白猫パーカー。白のショートパンツ。
足のむくみを取る着圧ソックスなるものも履いた。これも白。太腿までガッチリ行ってくれてる。
出先でこう言うのは大事だから、って美容にうるさい快斗がお勧めしてくれたやつね。
快斗のお勧めは外れないからありがたい。