「そうかな?
みんなもやらなきゃいけないことあるし、それが私にも同じようにあるだけだと思う」
「瑠南が思ってる以上にお前は働きすぎだと思うけどな。

……でも、まぁ。
だからといって、俺らがその仕事できるかって言ったら話は変わってくる。
自分の仕事で手一杯なところもあるし、衣装とか、イラストとか俺らには多分、出来ないから。
その分、他のところで瑠南の支えになれるように頑張るよ。
……嫌な顔一つしないで、なんでもこなしてくれてありがとう」


耳元で瀬那の声が聞こえる。
久しぶりだな。こういうの。
付き合ってたとき以来。
久々に聞いた、瀬那の素直な感謝。


「ねぇ」
「ん?」
「おやすみ」
「……おやすみ」


私はすぐに意識を手放した。


懐かしいくらいぐっすり寝られた。
寝れたのは4時間ちょっとでしかなかったけど、今までにないくらいスッキリしていた。