若干、違うなぁとは思うけどそこは深優の着こなしにかける。
案外深優が着たらなんでもそれっぽくなるから、1番楽っちゃ楽。


「いいでしょ。可愛い」
「これだけセンスあったらブランド立ち上げれそうだけどな」


瀬那は私の衣装案もろもろをスクロールしながら呟く。
今までの衣装案が全部詰まってる。


「センスはないでしょ。みんなが着こなしてくれるからだよ」


私の拙いセンスを華のあるみんなが映えるものに変えてくれてるんだよ。
そんな、私の力を過剰視しないでほしい。


私はスマホを手に取って、通知を確認する。
深優のSNSと、事務所からの連絡と、瀬那のSNS。


「あれ、なんか投稿したの？」


私は瀬那のSNSを開く。


『居眠り瑠南』


一瞬寝ただけのその瞬間に、写真撮られた。
髪ボッサボサだし、メガネだし、ノーメイクだし……めっちゃブサイクだ。