twilight sinfonia

変な絵ではあるが、俺たちもほとんど全力疾走みたいなものだったし、ヒール履いて追いついてくるこの人はわりとすごい人なのかもしれない。


「わ、私はここで。車、乗ってきたので」
「あれ、車乗れる歳なんですか?」
「なっ、20です!」


苦笑いで桜井さんのことを見つめる瑠南。
やっぱり、茶化したくなるのかもしれない。


「今日は1日ありがとうございました」


エレベーターを降りて、俺たちは頭を下げると桜井さんの返事も聞かずに慌ててなすちゃんの車に乗り込んだ。


「お疲れ様」


俺たちに声をかけると同時に走り出した車。
運転が荒い。


「花乃、どうだった?」
「結構なポンコツさんだね?」
「まぁね。ああ見えて気遣いはできる子なのよ。
この秋くらいから、『twilight』にマネージャーを増やそうって話になって……まぁここまで売れてるのに1人に1人、ついてないのがもう変な話なんだけど」


いくらか寝てスッキリしたのかいつもより下の回りがいいなすちゃん。
よく喋る。