twilight sinfonia

「今着替えてメイクしてもらってるとこです。
そんな緊張しなくても、多分大丈夫ですよ」
「そ、そうですか。なにぶん、現場は初めてでして」


……なすちゃん。絶対頼む相手間違ってるよ。
いや、新人教育大事かもしれないけどさ。


「……実際って、カメラ通した時よりかっこいいんですね……」


桜井さんは俺をじっと見つめて、呟く。
ファンの熱い視線、というよりは、子供が何にでも興味持つ感じのそういう視線。


「……それ、仕事中になすちゃんの前で言わない方がいいですよ。めちゃクソ怒られると思う」
「あっ、す、すいません!つ、つい」


ついって。
隠し事、できないタイプだ。


周りのスタッフさんが少し、動きを変える。
入り口の方を見ると、輝星が入ってきたようだった。


俺の存在に少し驚いた様子。


「……付き添い、ですか?」
「まぁな。なすちゃんが寝てるから」
「あー……」