twilight sinfonia

一応、新人マネさんに多少のことは教えて、待機はさせてあるけど、不安だから俺もスタッフさんの話を聞いてこい、とのことだった。


わりと勝手に俺がついてきたのは正解だったかも知れなかった。ただのヤキモチ。


俺は瑠南と撮影現場に向かった。



ミルクティーブラウンの襟付きシャツ。黒リボン。
少し濃い目のブラウンのスカートと合わせて、割とガーリーめな。
鼻にメガネの跡がつくのを気にした瑠南は裸眼で何も見えてないらしい。


「本気で何も見えない」
「目悪すぎだろ」
「うーん。スマホ老眼だよ」


いや、まだ老眼ではないだろ。
確かにその影響は強いだろうけど。


瑠南は俺の左腕の服の袖を掴んで、その割にはしっかりとした足取りで前に進む。5センチ盛った、厚底シューズ。


「コンタクトつければ良かったのに」
「どーせカラコンつけるんだもん。いいかなって」


瑠南はちょこちょこと楽屋入り、俺は先に撮影スタジオに入って、マネージャーと合流した。