正解は後者だった。
数分後、背中からまた、声が聞こえた。


「瑠南は、もう俺のこと待つ気ない?」
「どうして?」
「……別に。楽しそうだから」
「……残念だけど、バカみたいに待ってるよ。
一途だよ、私は」
「そっか……ならいい。
ちょっと焦っただけ」


こんな関係、なんか変だ。
おかしい。
付き合ってた。
今は付き合ってない。
なのに瀬那は私のことを縛って、私もそれを受け入れてしまっている。
瀬那のヤキモチも、付き合ってた時みたいにちゃんと受け止めてしまっているし……こんな関係、いつまで続くの?


もうちょっとって、いつなの?
瀬那はいつになったら、私の隣で一緒に歩いてくれるの?