「戻りましたー」


レッスンルームに戻ると、まだ誰も戻っておらず、真っ暗だった。


「録音の準備するか?」
「うん、そうだね」


大体の音楽は、瀬那が作詞して、深優と琉星を交えつつ作曲、振り付けは私と快斗。って感じ。


たまにイレギュラーでバンド化するときもあるけど、ほとんどないから楽器なんか演奏できるようでできない。


レッスンルームの奥、レコーディングルームで機材の準備を始める。
編集は琉星と私でカタカタパソコン作業なので、その時大体3人は寝てる。
……もう一度いう。寝てる。


「今回主旋律歌うの3人だけだろ?」
「そだね。先そっちの3人録ってから、私と快斗のハモりとるでしょ」
「まぁ普通にそうだろうな」


ええっと……マイクと……譜面と……。