twilight sinfonia

「……ん、俺寝癖ついてる?」
「うん、後ろ、ここ」


寝癖を触って教えてあげると、瀬那はそこを触る。


───パシャッ


「はい、ラブラブシーンいただきました〜」
「なっ、もー、快斗。茶化さないでくれる?」


ニヤニヤと笑って、スマホを触っている快斗。
これまたSNSに上がるんだろう。


そして、快斗のアカウントの通知を受けた私のスマホは震える。
開いてみると、仲睦まじそうな私と瀬那。


『瀬那と瑠南が今日もラブラブ全開すぎて、』


なんとも物言いたげな投稿だこと。
てか、ラブラブじゃないし。


「おーい、あと3分で始めるよー」


琉星の号令に、そう言えば今は練習中だと思い出す。


「ういー」


私たちみたいなぐーたらには琉星は大事。
私たちだけだといつまでも遊んじゃって、練習どころじゃなくなるから。


「瀬那、CDの準備」
「へーい」