twilight sinfonia

「さぁ、始めるか」
「はーい」


琉星の声にみんなが返事をして、鏡の前に並ぶ。


そこから数時間、ノンストップの練習。


ユルっとした雰囲気から真面目な感じに切り替えて。
最初の30分で深優がバテて、死にかけて。
結局潰れた。


「しゃーないなぁ、ちょっと休憩する?飛ばしすぎた俺も悪かったし」
「ごめんなさいぃ…」


深優は座り込んで肩で息をする。
その傍、私たちは息すらも上がっていない。
ほんとに、深優は可愛い。


深優にスポーツドリンクを渡すと、にっこり笑って受け取ってくれた。
あぁ、可愛い……天使だ。


そう思い、シャッターを切る。


「わっ、瑠南撮ったぁっ!」
「可愛いんだもん、深優のオフショット」


私はルンルンと普段座る部屋の隅に座る。


「それ、あげちゃダメだよっ」
「はいはーい、元からそんなつもりないよー」