ガチャリ、と部屋に飛び込んできた璃叶。
時間は10時55分。
寝る5分前に私の部屋に飛び込んできて、毎日一緒に寝てる。


「……あっ、お仕事中だった?」
「いーよ、もう終わったから」
「ほんと……?」


ちょこちょこと私に近づいてきてパソコンの画面を覗き込む。


「せーなーくーんっ」
「へいよ」
「おやすみなさい〜」
「ん、おやすみ。
瑠南、明日朝7時50分とかに迎えに行ったら間に合う?」
「え、無理。せめて7時に起こしに来て」
「……へいよ、じゃあ」
「おやすみ」


ぷつり、と切れたスカイプ。
いつも通り、おやすみはない。
……璃叶にはいうくせして。ね?


「明日は学校なの?」
「うん、お仕事別日になったから」
「そっかそっか〜。僕も頑張って起きるっ」


ムギュッと抱きついてきて嬉しそうに私をベッドに引き摺り込む。
私の胸に頭をすりすりと押しつけて、いつものように就寝。


私も可愛い璃叶の頭を撫でてから目を閉じた。