深優もあすかも就職枠だから、実技教科メインであんまり勉強っぽい勉強はない。
一方で私、琉星、瀬那みたいな進学組は大量のテキストに大量の課題。
授業出れなかった分は映像授業だし、なんだかんだでたいへん。


琉星が教卓にドンっとそれを置いた瞬間、夏凪先生が教室に入って来た。


「はいはーい。座って。
全員いるー?」


夏凪先生はみんなが座るのを待たずして教室を見渡す。


「ありゃ、瀬那は?琉星、知ってる?」
「寝坊です。そのうち来ます」
「あ、そう?お前、やけに髪色明るくなったな?」
「あぁ、瑠南の逆鱗に触れまして」
「あー?そういう瑠南もえらく色素薄くなったなぁ」
「仕返しされまして」


いろいろあるだなぁなんて興味なさそうに手元の資料をペラペラめくる。


「えーっと、とわらの進学組、講座受講だいぶ遅れてるから気を付けろよ。夏休みまでに各科目10講座は硬いぞ。


えー、それから」