「……なんじ、いま」
「1時半」
「あ、そ……おつかれ。寝ろ」
「うん、ありがとう」


瀬那がさっきまで寝ていたから、びっくりするくらいあったかい。
3秒で寝れそう。


布団の中で目を閉じて、視界が真っ暗になる。
そしたら、瀬那の匂いが止まらないベッドの中で、それが懐かしくて安心して微睡んできた。
付き合ってた時は今よりもっとお泊りばっかりして、瀬那の近くにずっといて、幸せだったのに。


……めんどくさくなっちゃったのかな、そーゆーの。
あんまりベタベタするの、嫌いだったのかもしれない。


……。


気づいたら私は寝てしまっていて。
次に目を覚ましたのは、スマホの着信が聞こえた気がしたからだった。


……、な、に……?


枕元に置いてあるスマホに手を伸ばす。


……だ、れ。
まだ暗い、のに。
……やば、ピンボケして液晶何も見えない……。