「こいつの本当の名前は、春名 翼(ハルナ ツバサ)。正真正銘、男」
「は、春名って、名字だったのっ!!?」
てっきり、下の名前かと……
こんな女の子みたいな名字もあるんだ……
「ちょっ、瑞稀っ!!
下の名前、男っぽいから言わないでって、言ってるじゃん!!」
振り切れたのか、慌ててそう言う春名ちゃん。
いや……春名、くん。
「は?お前、男だろ」
心底嫌そうに、吐き捨てるように言う成宮。
「えっ、えっ……!じゃあ、春名くんが言ってた、成宮の家に泊まったとか、身体の相性がいいとかっていう話は……?」
「………は?」
みるみるうちに成宮の顔が歪み、鬼の形相で春名くんを睨む。
「ちょっ、ゆずきちゃん!!
くんって、呼ばないでっ!!!」
おお、相変わらず敵意むき出し……
って…突っこむところ、そこなのっ!!?
「えっ…だって、男の子だし……」
けれど、成宮がいる手前、強くは言えないみたい。



