「じゃあ明日、私に付き合ってください!」


「……いいけど」


やった!


翔さんがOKしてくれなかったら、思い出したことができなくなっちゃう。


「決まりですね!


じゃあ、今日はもう寝ます!


おやすみなさい!」


そう言って、自室に向かおうとしたのに、また翔さんに手首を掴まれて。


体が、引っ張られた方向にかたむき……。


チュッ。


軽く触れるくらいのキスを落とされた。


驚いて顔をあげれば、純粋な微笑みを浮かべる翔さんがいて……。


「おやすみ」


「……っ」


翔さん、ドキドキさせすぎだよ……。


やっぱり私は、この人が好き。


そう思える夜だった……。