女性3人組の会話は、さらに耳に響いた。


「でさ〜、その人が超カッコよくて!


一度見つめたら、もう目が離せないって感じなの!」


「ミドリって、本当にあの男の子が大好きなんだね」


えっ……“あの男の子”……?


それって誰のこと?


「だってカッコいいんだもん!


あのカッコよさにほれないわけないよ!」


「鼻息荒いって、ミドリ。


落ち着きなよ」


「落ち着けって?


落ち着けるわけがないじゃん!


あんなカッコいい男の子、他にいるの⁉︎」


どうやら恋バナをしているらしい。


私も、きーちゃんとしたなぁ。


翔さんと両想いになる前、カフェできーちゃんと話してたっけ。


今となってはいい思い出だ。


「はぁ……あの男の子の彼女になればいいのになぁ……」