「先輩、寒いんですか?」

「別に。ただこの時期は外に出るのはあまり好きじゃないな。」

「やっぱり寒いからですか。」

「まあ、乾燥もするし。」

「先輩、お肌にも気を使ってるんですね。」

「悪いか。」

「いいえ。良いことですよ。
私も見習わないと。」

「あまり過敏なのも良くないけどな。」

「そうですね。先輩はこのままでも十分イケメンですから、あまり気にしすぎちゃダメですよ。」

「ああ。」

先輩こうしてみると色白なんだな...。

確かに、積極的に陽にあたりにいくタイプじゃないんだろうけど。

やっぱり寒そう。

「でも、クリスマスはお外出てくれますよね?公園のイルミネーション見に行きたいです。私。」

「それ、ちょうど寒い時間帯だな。」

「可愛い彼女がこう言ってるんですよ。
連れて行ってくださいよ。」

「...仕方ないな。」

「やった。
ありがとうございます。」

先輩はあまり乗り気じゃないみたいだけど、やっぱり外で一緒に出かけたほうが楽しんでもらえるんじゃないかな...。

最近、外でデートすることも減っちゃったし...。

日頃の感謝も伝えなきゃって思うから。