駐車場についてからは用意できたメンバーから適当に出ていく感じだった。
千歳さんのバイクには私も乗るのでもちろん1番遅くて、最後尾に着いた。
「バイクなんて本当は嫌だよね、ごめんね。車でも用意出来ればよかったんだけど」
なんだか気を使ってくれている様子の千歳さん。
気にしないでいいのになぁ、もともと乗りこなしてた身だし……なんて言えるはずもなく大丈夫です、とお礼だけ伝えた。
ゲーセンかぁ……。
いつぶりだろう、あんな所に行くの。
きっと前の族に入ってた時以来だと思う。
正直今でも少し行くのを躊躇ってしまう場所だ。
でも今日は不思議と大丈夫な予感がしていた。
それが慢心だということにも気づかずに。

