「どれどれ……んっ!?」 そこに映っていたのは、蜂蜜色の髪に制服を緩く着ている男子生徒。 あきらかに隠し撮りされた写真のなかにいるその人は、眠たいのか不機嫌そうに眉間に皺を寄せていた。 「すうちゃん、これって……」 「あ、そういえばまだ見せてなかったよね。これが前に言ってた花平綾人!」 「ふ、不良は嫌いだって言ってなかった?」 「あれは家にあげるのは危険だって言っただけよ」