不器用オオカミとひみつの同居生活。





白雪姫を始末して上機嫌の魔女は、鏡に「世界でいちばん美しいのはだれ?」と尋ねます。


すると、なんということでしょう。

ふたたび「それは白雪姫です」と返ってきたではありませんか。



白雪姫がまだ生きていると知った魔女はとうとう自らの手で彼女を殺めることにしました。


そうして、りんご売りに扮し小人たちの留守を狙って白雪姫を訪ねたのです。



『美味しいりんごはどうだい?』

『いただくわ』


白雪姫はけっして人をうたがわない、優しい心の持ち主。

魔女はその心を利用して、白雪姫にりんごを食べさせることに成功しました。



魔女の目の前でりんごをかじった白雪姫は、もう二度と目を覚ますことはありません。


白雪姫が食べたのはただのりんごではなく





────毒りんごだったのです。