5分の1と確率はかぎりなく低かった。

掲示板に貼り出されたクラス表の前で指と指を絡めて祈る。


お願いします。



どうか、どうかすうちゃんと同じクラスになれますように……!


名前を探していたすうちゃんが、隣であっと声を上げた。



「カヤ、一緒のクラス!」

「えっ、ほんと!?」

「ほんと!ほら、4組」


私はまだ3組までしか確認できていなかったから
すこし背伸びをして、あわてて4組に目を通す。


すうちゃんの名字は『蘆田』だから、一番上にあった。


その少し下に、『茅森』の文字。


やった、すうちゃんと同じクラス!


実はあと2つほど見知った名前を見つけたけど、いまはそれどころじゃなかった。


すうちゃんと手を取り合ってきゃっきゃと喜び合う。


「カヤ、教室行こ!」

「うんっ」