16歳、きみと一生に一度の恋をする。



「綺麗なことばっか並べても意味ないなら言うけど、症状によってはトイレの感覚もなくなって漏らしたりもするようになるらしい。そういう失敗をたくさんしていかなきゃいけない病気なんだ」

「………」

「命に関わる病気じゃないけど、治らないってことをずっと抱えていかなきゃいけない。俺は寿命とかよりもよっぽどそっちのほうが怖い気がしてる」

きっと彼の性格からして、こんなこと打ち明けたくなかったはずだ。

それでも私に話してくれた。

その重みを噛みしめるように、ひとつひとつの言葉をしっかりと聞いていた。

「病気は治らないけど、俺はこの先もちゃんと自分の足で立ちたいと思ってる。そのためにも学校を辞めることは必要なことなんだ」

たくさん悩んで決めたということが、彼の強い瞳から感じられた。

「……いつ学校を辞めるの?」

「今日、退学届をもらってきたから冬休み中に出すよ」

つまり新学期になれば、晃は学校にいない。もちろんこの部室棟にも来ない。