次の日。今日は二学期最後の学校。ついこの前、夏休みが明けたばかりだと思っていたのに、時間が過ぎるのが早い。

通学路の途中にあるポストを通り過ぎようとした時、スマホが振動したような気がした。
急いで確認したけれど、それはただの天気アプリの通知だった。

……一瞬、晃からなんじゃないかと期待してしまった。

彼はずっと学校を休んでいる。最初はいつものサボりかなと考えていたけれど、気づけば二週間、晃には会っていない。

それとなく冨山さんに聞いても、知らないと言っていた。

この二週間、私は彼からの連絡を待っているだけで、自分からは【なにかあったの?】というメッセージさえ送れずにいる。

〝俺たちが笑って隣にいる未来を想像したこと、ある?〟

河川敷で言われた言葉が頭から離れない。

私は感情のまま泣くだけだった。

私のことを包むように抱きしめてくれた晃の身体も震えていた。

ずっと背けていた彼への想い。

これは自惚れかもしれないけれど、ただの絵空事かもしれないけれど。

許されないとわかっていても、許されたいと思う気持ちは同じなんじゃないかと感じた。

……晃は今なにをしてるだろう。

今日は学校に来るだろうか。

せめて冬休みになる前に顔が見たい。