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一目見た時から他の誰とも違った。
なにもかもをすっ飛ばして本当のことを言っていいのなら、俺は汐里の隣にいたい。
今日もまた病院に向かっていた。
先日点滴を打ったばかりだというのに、また手足に力が入らなくなったので、益川先生に診てもらうことになったのだ。
「やっぱり寛解期が短くなってるね。なにか緊張したりストレスを感じてることはある? それが再発のきっかけになることもあるんだよ」
「……いえ、とくには」
「念のために一週間は検査入院しよう。今日は親御さんの車で来てるんだよね? 僕から説明するから」
「お願いします……」
待合室で待っていた母さんに事情が伝えられると、さっそく俺は一週間、病院生活になってしまった。
俺の病室は四人部屋だった。
過去にも数日程度の入院はしたことがあるので、初めてじゃない。
ベッドが変わったくらいで眠れないというほどデリケートなタイプでもないけど、つねに人の気配を感じるせいか落ち着かなかった。



