「大丈夫?」

「何言ってるの?」

それしか言葉が見つからない。

二人が付き合っていたなんて知るのは俺ぐらいしかいないし。

でも、霜月さんはそれを知らないからな。

「もしかして、あなたが何かしたの?」

「え?なんのこと?」

何もしてないけど。

「…そう、よね」

今にも泣きそうだった。

霜月さんは走って行ってしまった。


なんて声かければよかったんだろう。

分かんねぇよ。