俺様天然男子

昨日の疲れはどこに行ったのかというほど、疲れは感じない。



しかも、下駄箱にいるのは…理音くん‼︎



「おはよう‼︎」

「うん…」

「どうかした…?」

「んー、どうしようか…」



理音くんが困っていた。



落書きだらけの上靴が、どこにもない。



また愛花か…。



「サンダルあったよね?それにしたら?サンダルの人も多いし」

「そうする…」



か、可哀想…。



なんなの、愛花。



なんで理音くんに絡むわけ?



許せない。



ふたりで教室に入った。



「うわぁー、お似合いカップル〜」



その声が聞こえて、クラスの子たちが一斉にこっちを見た。



えっ、なにこれ…。



「あんたら付き合ってんでしょ?」

「えっ…?」

「気持ち悪くないの?由乃」



何が起こってるの…?



近くにいた男の子のスマホ。



クラスのグループで、あたしと理音くんが付き合ってるという噂が書かれていた。