俺様天然男子

母さんの天然がひどい時があるのは、俺だってわかってるもん。



「涼しいとこに行こうと思って、探してたけどどこに行けばいいかわかんない」

「ふたりで話し合えばいいよ。でもね、その髪で行っちゃダメだからね?」

「なんで…?」

「その雛森さんが気にしないって言っても、周りは気にするよ。『暗い』『モサい』って思われる人と歩く身にもなってみなよね。デートの時はあたしに任せなさい‼︎」



泉がやる気を出したので、うるさくなる前に寝ることにした。



そうだよね。



このままでいいはずないんだけどさ…。



また幼稚園の頃みたいになるんじゃないかと思うと…このままでいたいし…。



髪、切ろうかな…。



でも、今更勇気がないな。



そんなことを考えていたら、いつの間にか
眠っていた。



スマホのアラームで目覚め、ご飯を食べて向かう学校。



チラチラと、すれ違う人に『変なヤツ』的な目で見られているのは感じる。