俺様天然男子

ヤンキー顔負けの迫力だった…。



涙目で教室を出て行った愛花に、シーンと静まり返る教室。



「まぁ、愛花もイライラしてたんだろ‼︎」



ムードメーカーの山口くんの一言で、ザワザワと、いつもの喧騒が戻ったけど…。



愛花に対しての『やりすぎ』『あれはねぇわ』という、冷ややかな声がたくさん聞こえた。



「行こう、由乃」

「あっ、うん…」



紗雪と一緒に、ビクビクしながら理音くんの席へ。



壊れたヘッドホンを机に置き、シュンとしている。



「大丈夫?理音」

「あっ、うん…。悲しい…」



いつもの理音くんに戻っていて、ホッとした。



静かな人ほど、怒ると怖いというのは本当なんだね…。



「あっ、雛森」

「は、はいっ⁉︎」

「あとで話し、いい?」

「うん、わかった…」

「バイトだから、放課後少し」

「ん、大丈夫だよ」



何の話かな…。



やっぱり、改まる話は聞きたくないな…。