俺様天然男子

俺はムリなわけよ。



近くにいなくて、触れなくて。



俺は由乃に会いに行くことはできるの?



こんなに忙しくて、由乃と離れて生活できんの?



「ははっ、やっぱムリ…」



そばにいたい…。



離したくない…。



絶対、別れたくない…。



「今までの時間って、なんだったのかな…」

「理音にとって、必要な時間だったことだけは、確かだろ」

「こんなに一瞬で壊れるもん?」

「どうだろうな…。俺も泉に対して言いたいこととか我慢してるし。お互い忙しいしな」

「今更離れて暮らすとか、できるわけないじゃん…」



昇進なのにね。



喜んであげなきゃいけないのに。



俺にはできそうにない。



「お前と由乃ちゃんが別れるとか、想像つかねぇな」

「俺もだよ。由乃がいなくなったら、俺の中が空っぽになるかもね」

「それは困る。生活できなくなる」

「しばらく遊んで生きていけるくらい稼いだじゃん…。バイトでも探そうね」

「マジでヤダ」



どうすることが、正解なのか。



全然わかんないよ、由乃…。