俺様天然男子

あたしの弱々しい抵抗を、軽々と押さえつける腕。



強制的に与えられる痺れ。



「明日、定休日だよね?俺も久しぶりに休みだから…ぐっちゃぐちゃにしたい」



前にも経験した。



ライブが終わった後の理音くん。



恐怖にも近いくらいの『喰われる』感覚。



今日はそれ以上かもしれない。



捕食者の眼をした理音くんからは、どう頑張っても逃げられないんだ。



噛まれ、舐められ、浅い暗闇に落とされる。



この時ばかりは『もうムリだ』と言っても、それは理音くんを楽しませる言葉にしかならないことを、あたしはよく知っている。



「寝ちゃダメ」

「ふぅっ…」



頭がオーバーヒートする。



その度に与えられる感覚で目が覚めて。



終わりの見えない行為に、夢中で耐えてしがみ付くことしかできない。



「やめっ‼︎なんかっ…あぁぁぁぁぁっ‼︎」

「うわっ…すごっ…」



さっきまでマイクを持っていた理音くんのキレイな手が、あたしで濡れる卑猥な光景に、ちょっとした優越感が生まれた。