俺様天然男子

【由乃】



理音くんは優しい。



研修から帰った日、気まずくなった。



あたしが理音くんと一緒に外に出ないようにしていることを、理音くんに気づかれて。



どうしたらいいのかわからない。



世間からする理音くんのイメージを崩してしまうんじゃないかとか、迷惑がかかるんじゃないかと思うと、勇気が出ない。



解決はしなかった。



『由乃がそう思うのは仕方ないよ』と、引いたのは理音くんだった。



自信がない、勇気がない。



あたしはただの意気地なし。



胸を張って理音くんの隣を歩ける日は来るのだろうか…。



そう思っていた。



理音くんがお仕事で、あたしも明日から仕事だという日。



理音くんの個人SNSで、問題発生。



『こういうの、幸せだよね』と、コメント付きの写真。



あたしの姿。



理音くんの大きなTシャツ一枚で、朝のコーヒーを飲もうと、自分と理音くんの分のカップを二つ持ってテーブルに向かってる時の。



顔にスタンプがあって、顔はわからないようになってるけど…。



朝だということが丸わかりの写真だった。