俺様天然男子

だけど、朝の海は気持ち良くて。



釣れないけど。



そして、寒い。



「これ、貸して…」

「は?バカか。俺がさみぃだろ」

「言ってくれればダウン着てきたよ‼︎」

「車ん中にブランケット入ってっから持って来い」



カギを借りて、ブランケットを車から出して、野芝さんの所に戻ると、小魚が釣り上げられていた。



とりあえず写真を撮って、由乃に送る。



『海来た。釣りしてる。俺の休日、返してほしい…』

『せっかくのお誘いなんだから楽しんでおいでよ。夜ご飯は食べる?』

『わかんない。いらない時、また連絡するね』

『わかった』



ええ子やな…。



休みのない彼氏が休日に朝早くから遊びに行っても、文句の一つも言わないなんて…。



彼女の鏡だよ、由乃っち…。



「相手女?」

「そうですけど?デートとか、最近してないけど。今日、久しぶりの休みだったけど」

「そりゃあ悪いことしたなー」



思ってないでしょ‼︎