俺様天然男子

イベントは、大掛かりな物だった。



人気のあるバンドやグループ、歌手のライブで。



理音くんたちは一番最初に出てきて、盛り上げてから後を引き継ぐ。



もう帰るんだって。



最後までいなくていいと言ってもらったようだし、理音くん達は高校生で、カウントダウンまでは働かせないらしい。



あたしと紗雪も早々に会場を抜けて、指定された近くのファミレスで軽くてご飯を食べて。



「やっぱ、超カッコいい…」

「紗雪、ライブ行くと毎回そうなるよね」

「だってさ、あんなクールぶって楽器弾いてるけど、あたしには甘えてくるとか考えると…周りの嫉妬が気持ちいいんだもん」

「ははっ‼︎さすが紗雪ー‼︎」



ステージでの嵐生くんは、紗雪の方を何度か見ている。



意味ありげな目で、何かを言いたげに。



周りがキャーキャーギャーギャー言うけど、あの視線は絶対紗雪に向けられた物だと思う。



ストレートの長い髪が艶々してて、益々大人っぽくなった紗雪。



嵐生くんは、きっとメロメロなの。