俺様天然男子

それから慌ただしかった。



お母さんの退院に、家の手伝い。



多忙なお父さんが、あまり帰って来れなくて。



お母さんはのんびり子育てできるからいいんだって言ってて、お父さんは帰って来たくて半泣きで。



やれることは手伝っていたら、気づけばクリスマスになっていた。



あたし…理音くんにプレゼント買ってないじゃん‼︎



「さ、紗雪っ‼︎」

「どーしたー?」

「嵐生くんにプレゼントあげた⁉︎」

「あげたよ。ピックに嵐生の名前とバンドの名前入れてもらって、オーダーで作ってあげた」

「あた、あたしっ…忘れてて…」

「あははっ‼︎理音は気にしないって」



紗雪の言った通り、正直に理音くんにそれを伝えると、『何もいらないけど?』と、いつもの調子で返事が返ってきた。



せっかく呼んでくれたクリスマスイベント。



その後に会う予定だったのにぃ…。



とりあえず、何もないのもイヤだったのでケーキを作って理音くんちの冷蔵庫に置かせてもらってきた。