俺様天然男子

クリスマスには会えないけど、プレゼントはどうしよう。



なんて考えていた。



「由乃、お母さん、病院行くから」

「あー、わかった。夜ご飯、あたし作る?」

「悪いんだけど、お父さんに電話してくれる?タクシーで病院行ったって。マジ、産まれそう」

「えっ⁉︎陣痛⁉︎」

「ごめん、付き添って…」

「わわわわ、わかった‼︎えっと…荷物だよね⁉︎」



お母さんと、急いで病院に向かう。



お父さんに連絡をすると、仕事をほっぽり出して駆けつけてくれた。



「入院手続きとか、後で大丈夫だって言われたからまだなにもしてない」

「ありがとう、由乃ちゃん。由布子さんは分娩室?」

「うん。立ち会うの…?」

「その予定なんだけど…手が…震えてきちゃった…」

「お父さん、お父さんになるんでしょ‼︎早く行ってあげなきな‼︎」

「行ってくるっ‼︎」



赤ちゃんが無事に産まれたのは、夜中だった。



休んでるお母さんには会えずに、先に弟と対面。



「か、かわいい…」



お猿さんみたい…。



髪の毛が薄くて、まだ目を開けない。



足なんか、あたしの掌の半分しかない。