俺様天然男子

興奮して眠れる気がしない。



リビングに出れば、ひとりでお酒を飲んでる父さんがいた。



「どーしたー?」

「寝れなくて。興奮中」

「野芝、いいヤツだよね」

「超カッコいい‼︎」

「俺じゃなくて?」

「父さんは俺の中で父さんなんだもん。バーストのメンバー、生まれた時から知ってるし。俺は野芝さんのファンなの」

「なんか悔しー。今度野芝に会うからイジメとこー」

「やめてよね。良くしてもらってるんだから」

「ねぇ、俺たちともいつか…やろうね?」

「うん。父さんがhackを認めた時に声かけてほしい。それでなくても、俺はウタの息子だって先入観持たれてるし…」

「そう?理音の歌唱力は認められてるでしょーよ。リトルヘブンで出て、実力晒してからデビューしたのは正解だったと思うよ」



お茶を片手に、父さんと話す。



なんだか父さんが嬉しそうで、俺がこうなることを望んでいたのかもしれないと、今更気がついた。