俺様天然男子

珍しく汗が滲む理音くん。



汗かくの、嫌いなくせに…。



「ご、ほう…び、は?」

「えっ?何も約束してないけど…」

「紗雪っ‼︎言ったっ‼︎のにっ‼︎」

「はいはい、まず、落ち着いて?お水飲む…?」

「ん…」



ペットボトルを渡すと、起き上がってゴクゴクと一気飲み。



そのまま立ち上がろうともせず、息を落ち着けている。



すごいね、理音くんって。



本当に何でもできちゃう。



「あちぃ…。汗かいた…」

「ちょっ、脱いだらダメっ‼︎」

「なんで…?」

「みんなに…見られる…」

「何それ、かわいーね」

「ファンが増えちまう…だろ…」

「ヤバっ、なんなの。超可愛い」

「わっ‼︎」



一瞬だけ抱きしめられて、すぐに離された。



満足げな理音くんに、顔が赤くなる。



理音くんの裸体のサービスなんてもったいないもん…。



「シャワー浴びたい…。汗臭いとか、マジ引く…」

「す、スプレーあるよ?デオドラントの。女の子の匂いするけど…」

「Tシャツん中にシューってして?」



襟足の方から理音くんの背中にスプレーを吹きかけると、『寒いっ』と言って笑った。